成長する上司に部下はついていく

MINDSET マインドセット 「やればできる!」の研究 5章の解説です。

ビジネスにおけるマインドセットの影響を説明します。

 

マインドセットとリーダーシップ

スポーツでもそうでしたが、

ビジネスの世界でも能力を重視する風潮があります。

激しい競争を勝ち抜くために才能ある人材を採用していると、

才能がすべてなんだという

硬直したマインドセットが広がってしまいます。

失敗を認めず、才能があると証明するために愚行が蔓延し

企業にとって悲劇的な結果がもたらされます。

 

成功している企業の経営者のタイプは

地味だけれども探求的で失敗を受け止め、

成功を信じ続ける人です。

向上を求め続け、自分以外の能力も活用し

未来に必要なことを探し続けます。

一方で低迷している企業の経営者にとって

会社は自分の優位性や価値を

証明するための道具に過ぎません。

自分がいなくなったら企業が成り立たない体制作りは

自分の価値を見事に表しています。

俺がいなきゃこの会社はダメなんだと。

一人の人間に頼る構造はチームプレーからほど遠く、

会社の没落や低迷につながります。

リーダーとしてある程度成長できてしまうと

それにすがりついて変化を起こせなくなってしまいます。

そうなってしまえば既にリーダーではなくなっています。

リーダーは継続して成長し続けなければ

リーダーでいられないという難しさがあります。

 

硬直マインドセットのリーダの元では

どんなことが起こるのでしょうか。

短期的な目線で会社の業績を良くする策は

目的に合っていて実行できますが、

長期的な経営に目を向けられません。

短期的には結果が出ないため、

やる価値があると思えないのです。

社内社外を問わず自分の成果を邪魔するものを排除します。

会社の業績が落ちてくるとそれを隠したり偽ったりします。

ひどいときにはアイディアさえあれば利益はあったとして

本当に利益が出たかのように計上してしまいます。

才能への過信、自己中心性が会社をダメにしてしまうのです。

自分の価値を認めさせるためなら何でもやってしまいます。

権力があるため、自分の身の回りの環境を贅沢にしたり、

言うことを聞く部下だけを残したりすることもできます。

失敗そのものから遠ざかろうとし快適な世界に入り浸ります。

 

管理職ではどうでしょうか。

コントロールできる領域は狭くなりますが、

そこが標的になります。部下です。

自分に優越感を持つために、部下の失敗を責めます。

自分なら失敗しない、自分より劣っているのだから

それ相応の扱いをしても良いと考えます。

そんな環境では部下はますますダメになり

上司の優越感をより満足させることになります。

失敗に対して厳しく追求されるようになると、

誰もが失敗を恐れます。

新しい意見や挑戦はなくなっていき何も考えなくなってしまいます。

 

失敗を恐れて社員が何も考えなくなってしまうと

集団浅慮に陥りやすくなります。

全員が同じように考えてしまい反対意見を言う人が

いなくなってしまうと意思決定で重大なミスをすることがあります。

カリスマを崇拝して信じきってしまう、集団の能力に溺れてしまうのも同様です。

カルト教団が起こす事件、エリート官僚の失敗政策など

同じような考えを持つメンバーだけで決定したことは

世間的にずれていることが多いのはこの現象でしょう。

 

しなやかマインドセットのリーダーは

どのように対処し企業を成功させているのでしょうか。

何よりもチームであること、

成長することを重視することが必要です。

それを根気強く浸透させ徹底させる努力も必要になります。

例えば現場の話を聞く等、意見を広く集める。

個人ではなく協力を重視させるためにチームを表彰する。

能力崇拝や権力争いの原因になるエリート主義を一掃する。

こうしたことはすぐに効果が出るものではありません。

長期的な目線で、情熱と感謝を持ち続けリードしていくことでチームとして達成することができます。

 

次回

6章について解説します。人間関係とマインドセットについて説明します。

 

所感

私は普通の会社員なので

経営者の視点にはまだ慣れていませんが、

部下に関しては非常に考えさせられました。

部下のできないところばかり

気にして優越感を感じていないか、

何でできないんだと失敗を責めていないか。

自分の部下に成長してほしいと思っているのに

実は成長を邪魔していないか。

全部当てはまるような気がしてしまいます。

考え方ややり方を教えてトライさせてみるのですが

すぐうまくいくことは稀です。

根気よく待ちたいところですが

納期が迫ってくると介入して間に合わせてしまいます。

部下の失敗は自分の責任なので、

結局自分の失敗となるのが怖いのかもしれませんね。

大して権力や能力はありませんが、

部下を持つ以上は一人の時より強くならなくてはいけません。

いつまでも硬直マインドセットで

自分が傷つくことを恐れるのではなく、

部下の成長を楽しみに育てていけるようになりたいですね。

 

能力が育つにつれて権力も大きくなってきます。

このとき自分の弱さに負けて

現在の能力にしがみついてしまうと

悪い結果になるのは目に見えています。

自分の能力を育てると同時に

それに溺れない精神力を育てていく必要があり、

それは持って生まれたものではなく

失敗から経験することでしか得られないのかもしれないですね。

硬直マインドセットに戻るのは簡単ですが、

しなやかマインドセットを維持するのは

そう簡単ではないなぁと思いました。

 

最後まで読んでくれてありがとうございます。

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