都合の良い人材

仕事に関する9つの嘘 7章について解説します。

ポテンシャルについて説明します。

 

使い捨てられるポテンシャル

人のポテンシャルを判断することは可能でしょうか。

それは測定できるものでしょうか。

現状については理解できていても、

未来はわからないものです。

企業としては社員を管理するための指標を求めています。

将来性のある人材を優先的に育て、

そうでない人材を切り捨て効率的であろうとします。

そのためにポテンシャルのある人材というモデルを作り上げ、

合致している人材かどうかを判断しています。

しかし前章で述べた通り他人の評価は

その人自身の影響が強く出るため当てになりません。

そんな怪しい判断を元に、

社員のポテンシャルを判断し差別的な育成をするのはおかしなことです。

 

人には多様性があり、

個性の向いている方向へ能力を伸ばしていきます。

その方法もペースも皆異なっています。

誰にでも将来性はあり、

成長する可能性を秘めています。

このことを無視して一部の人だけ成長させ、

他の人を活用しようとしないのは冷たい仕打ちです。

全員の可能性をできるだけ引き出し

活躍してもらうほうがより生産的です。

それにはどうすればよいでしょうか。

 

まず個人に向き合う必要があります。

何が好きで興味があるのか、

夢や理想の仕事はどんなものなのか。

次に今までの経験や能力について考えます。

人となりと実績を合わせて考えることで

どの方向に向かってどのように進んでいるのかを

知ることができます。

つまりキャリアについて考えるということです。

個人個人が自分が今どこに向かって進んでいるのかを理解すれば、

次の方向やそれに必要なことを決めることができます。

 

特定の仕事に対するポテンシャルを考えることは問題ありませんが、

それをその人自身の将来性に結び付けて考えてしまうのはまずいことです。

リーダーは各メンバーとキャリアについて対話する必要があります。

メンバーが目指す方向、やってみたいことを

仕事の中で実現する方法を一緒に考えることで

各メンバーを最大限活かすことができるようになります。

 

8つの指標のうち、本章で高めることができるものは以下になります。

・仕事でつねに成長を促されている

次回

仕事に関する9つの嘘 8章について解説します。

ワークライフバランスについて説明します。

 

所感

会社にとっての人材はオールラウンダーが理想であり、

あらゆる側面において悪いところを修正し完璧を目指す考え方です。

ポテンシャルというのは都合の良い考え方で、

IPS細胞のようにどんなことでも成し遂げてくれる

人材を想定しています。

エリート人材は何に取り組んでも学んで

周りよりもすばやく成長し良い成果を出せるのかもしれません。

学んで成長することが生き甲斐であるのは人の性だと思いますが、

何に取り組むかは個性だと思います。

個人個人が自分のやりたいことを探す道中にあるので、

社会にはその機会を提供できる機能が必要です。

会社にその役割を負わせるのかはわかりませんが、

個人のやりたいことを追求することが

社会全体の幸福にもつながるのかもしれませんね。

社会というチームの力を最大限引き出すポテンシャルは必ずあるはずです。

 

上司は部下のキャリアカウンセリングをしようということですよね。

部下の強みを把握して、

今まで何を経験してきたのかを統合して考え、

仕事の中で次にどんな経験をさせるかを一緒に考える。

部下にはそうしてあげたいですし、

自分に子供がいたら何としてでも助けてあげたいと思います。

強みって無意識にやっていることも多いので

周りから気づかされることもあります。

自分の事より他人の事のほうが良く見えるものです。

チームの力を最大限引き出すために個人の力も最大限引き出す。

それが管理という仕事なんですね。

 

最後まで読んでくれてありがとうございます。

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