効率は追求しなくていい

RANGE知識の「幅」が最強の武器になる 12章の解説です。

アマチュアの考え方について説明します。

 

自由な好奇心

一見無駄に思えるようなこと、実験的なこと、

仕事に関係がないが興味のあることを試す。

水平思考で知識の新しい応用先を探す活動です。

こういった時間は現代の仕事では少なくなりつつあります。

熱意や子供のような好奇心、遊び心を持って

新しいことを試してみるのは

アマチュアに見られるものです。

そこには楽しみがあります。

その探索活動が幅広さをもたらし、

他の人にはない視点が得られます。

道から逸れることで

分野同士の共通するところを見つけ

イノベーションが起こります。

結果が出る前の段階では、

専門的になるのが遅く効率が悪いと

ネガティブに受け止められるものです。

 

専門特化を優先しているために

知識を身に付けることはできても、

それらを統合する考え方を

身に付けることはできていません。

中世のギルドのように、

現代の科学も領域を細かく分けて

個別に研究する体制は

イノベーションを抑制してしまいます。

専門化が崇拝されている一方で、

全体を統合して考えられる人がいないのです。

 

クリエイティブな組織の中では

垣根が低く境界を越えて新しい相手を見つけ

協力することで成果を出します。

新しい分野と接することは

お互いのアイディアの新たな応用先を

見つけるチャンスになります。

多様性に触れることでアイディアを

持ち出したり持ち帰ることは水平思考的です。

引用回数の多い論文は

斬新な組み合わせの分野を参照しているケースが

多いことがわかっています。

こういった論文は最初は受け入れられないものの、

じわじわと人気が出てきます。

 

アマチュアのように探索活動を続けることは幅を広げます。

自分が選んだテーマに自由に取り組み、

好奇心のままに探索をする。

意味がないように見えても非効率であっても

それが役に立つときがあります。

イノベーションが知識の新しい応用先を見つけることなら

探索すること以外にそれを実現する方法はありません。

専門化を急ぎ効率性を重視する風潮に逆らい、

アイディアやつながりを見つける時間を持ち、

ちょっと手を出してみるというアマチュア的な活動が鍵なのです。

 

次回

RANGE知識の「幅」が最強の武器になる 総集編です。

 

所感

学校で何かを学ぶときに

これってどういう意味があるんだろうとか、

何の役に立つのかと考えますよね。

これってとても大事なことです。

今学ぼうとしてる新しい知識は

どういう風に使えるのか

と疑問に感じているわけです。

初めて学ぶことや知識について考える姿勢で、

既に学んだことを見直してみることはできないでしょうか。

初心者の目線は領域の外からの目線です。

人に教えることも普段とは異なる視点を持つ

きっかけになるかもしれませんね。

 

この本を読んでいて

本質が同じだなと思わされたことは

後輩の教育です。

教える側としては答えがわかっていますし、

自分なりに効率の良いやり方も知っています。

教わる側としては答えはわからないし、

やり方を模索している最中です。

答えややり方を最初から教えることは、

その時点では効果的で効率的に思えます。

しかし長期的に見ると

学びのチャンスを奪ってしまっていると考えています。

学びや探索に効率という概念は存在しない。

本人が取り組んで間違えて見直して

良いやり方にたどり着いて納得できる。

そういったプロセスを通じてこそ、

取り組んだことの本質を理解できる。

抽象的な理解をすることで

他の事に応用することができる。

作業には効率が必要だと思いますが、

学習は非効率で良いんだと思います。

 

人生は作業の連続であってほしくない。

探索であってほしい。

夢中になって探し続ける

幸せな人生を過ごせたらいいなと思います。

好奇心を満たしたいという

人の本能に従った探索活動によって、

人類は次の一歩を踏み出すのかもしれませんね。

 

最後まで読んでくれてありがとうございます。

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